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──僕の名は高馬良武、私立聖真津州留高校の教師だ。新任してからずっと真面目に勤め上げ、多くの生徒たちを迎え入れ、そして送り出した。
仕事、いや、教育に情熱を注いでいたために独身であり、周りからも心配されるが僕は気にしてない。なぜなら──そう、なぜなら僕には生きる、というより活きる糧があるからだ。
彼等と同じ年頃の青春時代、僕は恋愛マンガにハマってしまった。
──今まで知らなかったトキメキを知った瞬間──
──異性を初めて気にしだしたドキドキ──
──告白をしたくてもできない迷い──
──失恋したときの苦い思い、受け入れてくれたときの幸せ──
──つきあい始めの初々しい距離感──
まだまだある、どれも尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、トゥトイ、トゥトイ、トゥトゥ、トゥトゥウォシュレット──失礼、つい興奮してしまった。
つまり、思春期の頃から恋愛に、とくにそれを観察するのにハマってしまったのだ。
さらにだ、お気づきかもしれないがお笑い体質でもあるので、恋愛の中でもラブコメが大好物なのである。
教師となった僕は少年少女を正しく導くこの仕事を天職だと感じた。もちろん恋愛初心者たちにさりげなくアシストして成就させ、それを記録するという趣味も充実している。
長い教師生活で溜まった記録はそれなりの量となってきた。なので少し紹介したいと思う。
これから語るのは、僕が初めてアシストして成就した話だ。題して
[花はいつの間にか咲いている]
まずは御一読を──。
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