氷の魔王

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LINEでは会って我慢できなくなったら 押し倒しちゃうかもしれないと言っていた 言葉がずっと気になっていた。 約束通りステーキをランチにご馳走してくれる事に。 ここのは値段の割に凄くいいお肉で美味しいんだよと。 お肉大好きだからワクワクした。それに隣にイケメン。 よく冷えてます…。触ると凍るかしら。 あ…私の事期待はずれだったんだろう。 押し倒してキスしそうにもないし、手すら握ろうとしない。 パーキングに車を停めると車から降りる。 横に並ぶと彼はスラリと背が高かった。 服装もおしゃれ。髪も遊ばせてて今どき男子って感じだ。 年上なのに若々しく感じる。 手を繋いで歩いたりしたいのにどこか距離を取られる。 一ヶ月ほどやり取りしてすっかり仲良しになれた と思っていたのに、私の方が優位な立ち位置 だったはずなのに、すっかり立場逆転。
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