第1話 無駄に女子力たけぇじゃねえか(と、お花見)

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 ···あれ?私、寝てた?何が起こったの? 「···起きろ。」  あ、今日、日曜なのであと5分ほど寝させてもらえませんか?って···。 「だれえぇぇぇぇ!!」  目の前には、白い頭巾みたいなのを、着けた女の子が···。 「男だ、バカ野郎。」 と、男の子はカマみたいなのを取り出した。  しゅみません!死にたくはないです!お願いします! 「じゃ、楽に死なせてやろう。」  いや、まず死ぬことが嫌なんですけど。どうにか、逃してくれません?何でもあげますから! 「何でも?」 「そう。何でも。」  しばらく考え込むと、男の子は、私の持っているぬいぐるみを指差した。 「それ。」 「こ、これ?」 「うん。」  予想外。こんな口が悪い男の子が、こんなかわいいものを選ぶだなんて···。  女子力が無駄に高えじゃねえか。 e1903fe5-23de-4d09-8721-363b06d5f862
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