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「で、何?」
「何が?」
なんで私の部屋に、死神がいるんだよ、ってこと。
「いや···僕も、なんで呼ばれたかわからない。」
あんな派手な演出で『なんで呼ばれたかわからない』と···。
「ほんとに、わからん。」
あ。
私は、初めてあった人に必ず聞かなくてはならないことを思い出した。
「···今更だけど···名前···、教えてくれない?」
というと、男の子はため息をついて言った。
「僕はラニ。っていうか、お前の名前も知らないんだが。」
「あ、そうそう。あたしは白神夜空。よろしくね。」
······ん?ちょっと待って。あんた、そんなに口が悪いのに一人称が『僕』?なんで私は、今まで気づかなかったんだろう。こんなに可愛いのに···。
いつの間にか私は、ラニくんの頭をなでていた。
「ちょ、やめろって!」
「うわあ···。」
「『うわあ···。』はこっちのセリフだ!」
こうして、私とラニくんの共同生活は始まったのであった。(······男子はあんまり、部屋に入れたくないな。)
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