LOVE STORYs

曖昧な二人。

「好き？」と聞いたら、

あなたは「大切に思ってるよ」と答えた。

日本語って難しい。
こういう時、心から思う。

大切なら、どうして「好き」って同じ言葉で返してくれないの？
大切なら、どうして「付き合おう」って言ってくれないの？

二人きりになると皆がいる場所では決して出さない少し甘い低い声で呼ぶくせに。
引き寄せる時はちょっと強引にして、首筋に顔を埋めて、嫌がっても匂いを閉じ込めるように吸い込むくせに。
気まぐれに普段は呼ばない名前を、本当に稀に呼んで、驚く私を見て悪戯が成功した子供のように笑うくせに。

手や腕に触れる時は優しく触れるのに、
背中や腰を触る時は指先に途端に力を込めて触れるくせに。

ちっとも嫌じゃないのに嫌がるふりをする私を見透かすように、また甘く笑う。

今の友達以上恋人未満の、じゃれあうような関係も好き。
だけど、私はあなたをもっと知りたい。
もっと触れたい。
もっともっと触れて欲しい。
あられもない声をあげ、あなたの下であなたの唇と指で溶ける私を知っても、
あなたが私から離れない、今よりもっと私に夢中になってくれる、
そう思いたいのに──────────

ズルいあなた。
臆病なあなた。

あなたじゃなくてもいいと意地を張ってみせながら、
あなたしかいらなくなった私も、

きっとズルくて臆病なんだよ。

✱かなりご無沙汰ですみませんm(_ _)m
またちょこちょこ更新していけるように頑張ります( +,,ÒㅅÓ,,)=૩૩ﾌﾝｯ