五、変わりゆく日

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 返信は百を超え二百を超える。どちらもすごいスピードで増えていったけれど、最初に百を超えたのは賛成票だ。そして、賛成票が二百を超え、三百に届こうかというところで反対票も百を超える。そこから流れは一気に変わった。   「ねえ」 「ああ」  賛成票の勢いは止まる事を知らない。その数は絶えず増え続け、位も見る見る上っていく。対して毎秒増えていた反対票は数秒に一票になり、十数秒に一票になり、やがて動きが止まった。    午後六時。 「決まったな」 「うん」  最終票数は賛成がちょうど五百。文句なしの圧勝だった。 「お待たせ致しました」  流石はネデナ学園と言うべきか、お茶とデザートはすぐに出てきた。何も言わずとも四種類のデザートが乗せられたお皿は二人の真ん中よりも咲希寄りに置かれ、慧にはお揃いの柄の取り皿が用意される。 「ごゆっくりお楽しみください」 「ありがとうございます」  お礼を言って再度デザート皿に視線を落とす。色とりどりのデザートだけでもどれも美味しそうなのに、更に見本にはなかったチョコレートアートとフルーツまで添えられている。  きっとお店からのサービスだ。  
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