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寮もランクも関係なく笑い合える学園に。その願いの通り、画面に映る生徒達は皆楽しそうにゲームに参加してくれている。
「藁だって。これ牧場かな?」
「そうでしょ! 懐かしいねー! 皆で行ったの!」
「ほんとに先端技術科って仲いいね」
「うん!」
「ねー!」
同じチームになったらしい花梨と珠里は腕を組んで戯れあっているし。
「割られる薬玉?」
「ショッピングモールとかレストランの何人目のお客さんですってやつかな?」
「いや、あいつらの事だ。多分これ、イルカショーだ」
「イルカショー⁉︎ 水族館の⁉︎」
「ああ」
「好きなの?」
「咲希が好きなんだよ。1年の時から毎年行ってる」
で、慧も毎年付き合ってる。博は理沙達に人の趣味嗜好を暴露して、「意外ー!」なんて笑いに変えてくれた。
「何か思いつく事ないのか⁉︎」
「あるわけないって! 女兄弟の事詳しくわかる男なんていないよ!」
「ほら、双子パワーとかで!」
尚人もAランクと上手くやってくれているみたい。
「よっし! やっぱりあった! 黄色い風船!」
「よくわかったな! ショッピングモールのペットショップなんて……」
「いや、これだけ暑いから外は二、三個だろうと思ってさ。そういえばショッピングモールに風船飾ってる所あったなって思い出したら、咲希先輩毎回ここ寄ってたなって」
「さっすが!」
「本多君すごい!」
「さ、あと二個頑張ろう! 次は海亀の甲羅か……」
哲平は持ち前の明るさとリーダーシップでチームを引っ張ってくれている。
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