二、

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 そして続けて断言した。 「絶対どうにかするから」  慧は暫くの間腕を掴んだまま黙り込んだ。  やっと会えたんだ。ずっと待ち望んでた。離れたくない気持ちは同じ。でももし見つかったら、慧まで学園からいなくなったら、先端技術科は保たない。半年間耐え続けた意味がなくなる。だから絶対に引けない。  重い沈黙の後、慧は小さな声で囁いた。 「……あてはあるのか?」 「うん」  これだけは頷ける。 「二人、味方になってくれそうな人がいるの。聞いてくれる?」 「ああ……」  それからここに来てからの事をざっと話した。  一樹と城之内先輩の事、祖父の事。二人が跡取り争いをしていたという事と、一樹が跡取りに決まったらしい事。真瀬先輩の事にまどかお姉さんの事。  全てを話し終えると、慧は深く息を吐き出した。 「何よ」 「いや、どうにかならないのかよ。お前の巻き込まれ体質」 「今回の事は……巻き込まれたっていうか最初から血が繋がってたんだもん」 「にしてもだろ」  何度も繰り返されてきたこの会話。腕を掴む力が緩んだかと思うと、いきなり引き寄せられて再び抱きしめられた。 「絶対に戻ってくるんだな?」 「うん」 「絶対だぞ」 「うん」 「もうすぐ夏休みだ。皆でドリームランド行くんだろ?」 「うん、行きたい」  応えるように、咲希も慧の背中に手を回す。
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