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「何を言っている! 皆さんも信じないでください! こんな生徒はネデナ学園にはいない! そもそもネデナ学園から外部へは通信できないようになっている! ネデナ学園の中からなわけがない! でっち上げだ!」
いきり立ち、捲し立てる。対して慧は冷静に返した。
「そう言うと思ってました。……頼む」
「ああ」
博の声がしたきり、パソコンからの音が消えた。
ーー何をする気だろう。
画面を隠さないように気をつけながら上から覗き込むと、ちょうど二人が動いた。画面から博と謙太の姿が消えたかと思えば、背景も食器棚から食堂の扉へと変わる。そしてパソコンはそのまま食堂を出て、談話室の前を通り、広い螺旋階段前を通り過ぎて玄関へ移る。
大きな扉はひとりでに開いた。
「証拠はこちらです」
華の声だ。
それと同時に現れたのは。
「これでも俺達がネデナ学園の生徒じゃないと言えますか?」
「俺達が証拠です!」
「俺、反省棟に十日間入れられました! 学園の言う事を聞くように脅されました!」
「私もです!」
「お願いします、助けてくださいっ!」
先端技術科の前にはたくさんの生徒が揃っていた。手前には順や宏太、眞子や花梨の姿。その後ろに歌や会ったばかりの1年生の姿もある。先端技術科の寮生は皆いる。
でも、それだけじゃない。
「皆怯えて暮らしてます! こんなのおかしいです!」
「達哉だ……」
「校則だけじゃありません! 卒業後城之内グループで働く生徒にも逆らえません! 言いつけられたら反省棟に入れられるんです!」
「ランクが低ければ髪を染める自由もアクセサリーをつける自由もありません! 放課後必要な物を買いに行く時間すらありません!」
大川達哉に吉川めぐ、中澤理沙もいる。他寮のクラスメイト達もいる。見覚えのある下級生達もいる。
百や二百ではきかない。画面に映りきらないくらいたくさんの生徒が先端技術科の前に勢揃いしていた。
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