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この村自体の人口は3000人ちょっと。
しかし、この集落には30軒位しか民家がない。
やはり、村は閉鎖的だろうから、ご近所付き合いが大事。
都会とは色々違うだろうが、自然に囲まれての生活には憧れていた。
俺は冴木 孝太。
web系のフリーランスでプログラマーを生業としてる。
今迄一軒一軒クライアントの会社に赴いていたが、今回の流行り病のせいで殆どweb会議に様変わり。
気が付けば、全く外出しない月も有る。
なら、都会でクソ高い家賃を払って住み続ける必要なんて無い。
なので、結婚を機に田舎暮らしをする事を決意。
「なあ、博美ちゃん
こっちで住むより、田舎暮らししない?
博美ちゃんは介護の資格も有るんだから、田舎の方が喜ばれると思うけど」
嫁さんになる博美は、介護福祉士で大型のケアホームに勤めている。
それに、アウトドアが趣味だし、最近は家庭菜園にも興味を持っていると聞く。
「それって、面白そうね
でも、村って色々しきたり有るし、閉鎖的って聞くけど
遊びに行くのとは、違うんじゃない?」
「そうかも知れないけど、博美ちゃんは介護の仕事なんだから、打ち解けるのは早いんじゃ無い?
それに、俺は家から出ない日が多いだろうから、関係無いしな
近くにも川や海が有れば、休みの日はきっと楽しめるよ」
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