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なゆき六花さん
(改訂版)九妖閑話―ドンカンな僕が呪い巫女のお世話係になった経緯(ワケ)―
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なゆき六花さんは、前回「水妖閑話」についてアドバイスをさせて頂きまして、今回は「水妖閑話」の前作の改訂版となります。
まず最初のページです。
『父は「あとで連絡する」と帰宅した身体は、早々にまたすぐ出て行ってしまった。』
主語があって述語というのが基本的な文章なので、
主語が「父は」述語が「出て行ってしまった」だと、中間の「身体は」はおかしいです。
主語が「身体は」述語が「出て行ってしまった」だと、最初の「父は」に対する述語がありません。
主語に対しての述語を設けてやると、読者に状況を伝えやすいです。例えば
父は(主語)「あとで連絡する」とだけ言い残す(述語)と、帰宅した身体は(主語)、早々にまたすぐ出て行ってしまった(述語)。
もしくは
「あとで連絡する」と帰宅した身体で、父は(主語)早々にまたすぐ出て行ってしまった(述語)。
というような文体にした方が、読者に意図が伝わります。
僕だったら
『父は「あとで連絡する」とだけ言うと、帰宅したその身体で、早々にまたすぐに出て行ってしまった。』
こんな風に書きますかね。
『先程まで三人の青い服を着た救急隊員と母がいた。』
おかしくはないんですけど、読点がないのもあって、この文章を読んでいて、少し引っかかったので、読点を入れるか、読点を入れないのでしたら、語順を変えた方が良いような気がしました。
先程まで、三人の青い服を着た、救急隊員と母がいた。
先程まで青い服を着た三人の救急隊員と母がいた。
『緊急めいた声に、妹はただ怯え、部屋の隅で呆然としていた。』
「緊急めく」という日本語は一般的ではないので、緊急を告げるとか、切羽詰まったとかの方が、分かり易いです。
『先ほどまで三人の』から『そしてまた早々に家を出て行った』までの文末が、すべて「た」で終わっているので、交互に「る」に変えた方が文章が流れます。
『先ほどまで三人の青い服を着た救急隊員と母がいた。
緊急めいた声に、妹はただ怯え、部屋の隅で茫然としていた。
事の次第を救急隊員に説明をしようにも、目撃者である妹が要領の得ない返答で到底会話にならなかった。
タイミングよく帰ってきてくれた父が、救急隊員の質疑応答を引き受けてくれた。
そしてまた早々に家を出ていった。』
『先程まで、青い服を着た三人の救急隊員と母がいた。
緊急を告げる声に、妹はただ怯え、部屋の隅で茫然としている。
事の次第を救急隊員に説明をしようにも、目撃者である妹が要領の得ない返答で到底会話にならないのだ。
そこにタイミングよく帰ってきてくれた父が、救急隊員の質疑応答を引き受けてくれた。
そしてまた早々に家を出て行ったのだ。』
次に続きます。
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