なゆき六花さん

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(改訂版)九妖閑話―ドンカンな僕が呪い巫女のお世話係になった経緯(ワケ)― https://estar.jp/novels/25803597?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=viewer なゆき六花さんは、前回「水妖閑話」についてアドバイスをさせて頂きまして、今回は「水妖閑話」の前作の改訂版となります。 まず最初のページです。 『父は「あとで連絡する」と帰宅した身体は、早々にまたすぐ出て行ってしまった。』 主語があって述語というのが基本的な文章なので、 主語が「父は」述語が「出て行ってしまった」だと、中間の「身体は」はおかしいです。 主語が「身体は」述語が「出て行ってしまった」だと、最初の「父は」に対する述語がありません。 主語に対しての述語を設けてやると、読者に状況を伝えやすいです。例えば 父は(主語)「あとで連絡する」とだけ言い残す(述語)と、帰宅した身体は(主語)、早々にまたすぐ出て行ってしまった(述語)。 もしくは 「あとで連絡する」と帰宅した身体で、父は(主語)早々にまたすぐ出て行ってしまった(述語)。 というような文体にした方が、読者に意図が伝わります。 僕だったら 『父は「あとで連絡する」とだけ言うと、帰宅したその身体で、早々にまたすぐに出て行ってしまった。』 こんな風に書きますかね。 『先程まで三人の青い服を着た救急隊員と母がいた。』 おかしくはないんですけど、読点がないのもあって、この文章を読んでいて、少し引っかかったので、読点を入れるか、読点を入れないのでしたら、語順を変えた方が良いような気がしました。 先程まで、三人の青い服を着た、救急隊員と母がいた。 先程まで青い服を着た三人の救急隊員と母がいた。 『緊急めいた声に、妹はただ怯え、部屋の隅で呆然としていた。』 「緊急めく」という日本語は一般的ではないので、緊急を告げるとか、切羽詰まったとかの方が、分かり易いです。 『先ほどまで三人の』から『そしてまた早々に家を出て行った』までの文末が、すべて「た」で終わっているので、交互に「る」に変えた方が文章が流れます。 『先ほどまで三人の青い服を着た救急隊員と母がいた。  緊急めいた声に、妹はただ怯え、部屋の隅で茫然としていた。  事の次第を救急隊員に説明をしようにも、目撃者である妹が要領の得ない返答で到底会話にならなかった。  タイミングよく帰ってきてくれた父が、救急隊員の質疑応答を引き受けてくれた。  そしてまた早々に家を出ていった。』 『先程まで、青い服を着た三人の救急隊員と母がいた。  緊急を告げる声に、妹はただ怯え、部屋の隅で茫然としている。  事の次第を救急隊員に説明をしようにも、目撃者である妹が要領の得ない返答で到底会話にならないのだ。  そこにタイミングよく帰ってきてくれた父が、救急隊員の質疑応答を引き受けてくれた。  そしてまた早々に家を出て行ったのだ。』 次に続きます。
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