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例えば本作でやってみます。
まず情景描写や台詞を増やして文字数を稼ぐやり方です。
ホオジロの坊やが、大きな口を開けて餌をねだります。
「母さん、もっと! もっと欲しいよ、ボクとってもお腹がすいているの」
ホオジロ母さんは苦笑しました。
「もう! あなたは、本当に食いしん坊さんね。もう一度行ってくるから大人しく待っているのよ、坊や」
「母さん、早くね、早く! 早く帰って来てね」
という原作に対して、少し手を加えてみます。
春の暖かな日差しのもと、森のすぐ近くの草むらの中の巣の上で、ホオジロの坊やが、大きな口を開けて餌をねだります。
「母さん、もっと! もっと欲しいよ、僕とってもお腹がすいているの」
「えっ、まだ足りないの?」
「うん。もっと食べたい」
「まぁ、困った子ねぇ」
ホオジロ母さんは苦笑しました。
「だってお腹すいちゃって、全然足りないんだもん」
「もう! あなたは、本当に食いしん坊さんね。もう一度行ってくるから大人しく待っているのよ、坊や」
「うん。待ってる。ちゃんと待ってるから、早くね、早く! 早く帰って来てね母さん」
はい。文字数倍以上。
「こんとんじょのいこ」
はい。二度目のえなりくん登場ですね。
三五さんのイベントみたいに、文字数制限があって、少し足り無さそうなら、こんな感じで差し障りのないところを、増やすと良いでしょう。
次は、物語りの主軸に邪魔しない程度のサブキャラを登場させる方法です。
ホオジロ母さんがエサを探していると、妹と出会いました。
「あら、姉さん。久しぶりね」
「元気?」
「ええ、元気よ。元気すぎちゃって、今年は6つも卵を産んじゃったものだから、エサを探すのもいつもより多くて大変なの」
妹がため息を吐きます。
「へぇ」
「姉さんは、いくつ産んだの?」
「私は5つなんだけど、今年は早いうちにたくさんいなくなっちゃって、今は1人だけ育てているのよ」
「そうなんだ。それは残念ね。でも、そのぶんエサやりが楽でしょ?」
「それが……いくらでも食べちゃう子でね。いつもと同じくらいの虫を捕まえているわ」
「へぇ、そうなんだ」
「身体もとっても大きくて、すごく可愛くてねぇ」
ホオジロ母さんは満面の笑みを浮かべた。
こんな感じですかね。そしてもう一つが、エピソードの追加です。一つエピソードを追加すれば、だいたい500文字くらいは稼げると思います。ちょっとやってみますね。
あの子は本当にたくさん食べるわね。
そりゃそうか。身体もいつもの子たちより数倍大きいし。
ホオジロ母さんは、虫を数匹捕まえて、可愛い坊やのもとに帰ろうとしました。
「あっ」
そのとき目に飛び込んできたのは、大きな大きなイモ虫です。
いつもの子たちには大き過ぎるかもしれないけど、今年の坊やならきっと喜んでくれるわ。
ホオジロ母さんは大きな大きなイモ虫を捕まえると、一目散に坊やの待つ巣を目指します。
「母さん遅いよ! お腹ペコペコだよ」
「ごめんね坊や。でも大きな虫を取って来たからね」
「わぁ、大きくて美味しい」
「本当? 良かったわ」
「母さん大きい虫美味しかった。また取って来てよ」
「ええ、分かったわ」
坊やの満足そうな顔を見て、ホオジロ母さんも嬉しくなりました。
こんな感じです。
逆に文字数を削るときは、いらないシーンをバッサリ切ってやると、500文字くらいは削ることが出来ます。
参考になりましたか?
ところで、えなりくんって、渡る世間は鬼ばかりが終わって、ミラクルナインくらいでしか見なくなりましたよね?
(;^ω^)えなりくんを見ること自体が、こんとんじょなくなっちゃった……。
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