初心者簡易講座

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超一人称寄り三人称では、一人称の地の文と同じように、主人公の受け身で書いてください。 ママが私を怒った。ではなく、ママに怒られた。 みたいな感じで、誰かに「されたり」「られたり」してもらうのです。 先生が呼び止めた。 → 先生に呼び止められた。 嘘がバレて、ママが悲しそうな顔になった。 → ママに悲しそうな顔をされた。 みたいな感じですね。 ここが三人称小説の地の文とは違うところで、受け身にすることで、読者に感情移入させやすくなるのです。 もう一つ大事なことがあって、そのシーンのメインキャラが男性か女性かによって、接続語を変えてやることで、更に読者に感情移入を促すことが出来ます。 動物が嫌いです。 「だが」ネコだけは大好きです。 「しかし」家族がみんなネコが嫌いなので飼えません。 「けれど」どうしてもネコを飼いたい。 「ならば」一人暮らしを始めるしかないです。 動物が嫌いです。 「でも」ネコだけは大好きです。 「なのに」家族がみんなネコが嫌いなので飼えません。 「けど」どうしてもネコを飼いたい。 「だったら」一人暮らしを始めるしかないです。 上の文と下の分を読み比べると、上の方が男性っぽく感じるでしょ? なので、女性視点のときには、「だが」や、「しかし」は使わないようにしましょう。 些細なことですけど、こういうところでも読者に違和感を与えずに、感情移入をさせることが出来て、物語りの世界にスムーズに惹き込めるのです。
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