橋本伸々さん

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橋本伸々さん

プラセボ https://estar.jp/novels/25807578 はじめまして、橋本伸々と申します。 この度、東里胡さんにこちらの存在を教えて頂き内容を拝見いたしました。 私も星新一さんが好きでショートショートを中心に執筆しているのですが (*゚σー゚)ホジホジ フーン東里胡一派ノクリエイターカ……。 そんな橋本さんに、残念なお知らせがございます。 東里胡さんルートでこちらに来られた方は、こてんぱんのケチョンケチョンにしたうえ、ぐぅの音も出なくなるまで叩き潰します。 覚悟の上、先を読んでください。 ということで、まず読ませて頂いて思ったことを……。 星新一さんが好きで、ということだから、少しそっち寄りに書かれているのかもしれませんが、エブリスタの場合、携帯小説なので、個人的にはもう少し現代風リアリティというのを持たせた方が良いのではと思いました。 星新一さんの書く、昭和のSF小説ではなく、令和の携帯小説ということです。 ということで、携帯小説なのですから、行間無し字詰めだと読み辛いです。 で、リアリティでいうと、医者に聞いたこともない病名を告げられた時、 「エガルモンテ・ディビジ。ラマリエ症候群?」 って、まずこんな長い名前の病名を、すっと言えます? 僕だったら、「えっ、何です? エガルモンテ、何?」ってなりますけど。 で、 「はい。とても珍しい疾患です」 に対しても、 「それで? どんな症状が起こるんでしょう」 だと、すごく第三者的に感じるんですよ。 もし僕がこの主人公の立場だったらですけどね。 「あなたはエガルモンテ・ディビジ・ラマリエ症候群だと思います」 「えっ、エガル? 何です?」 「エガルモンテ・ディビジ・ラマリエ症候群です」 「エガルモンテ……何ですかそれ?」 くらいの感じにはなると思うのですよ。 「それで? どんな症状が起こるんでしょう?」 なんていう質問もしません。僕だったら、 「それ、どういう病気なん? まさか死んだりせんよな? 治るんよな?」 くらいの感じですかね? まず、聞いたこともない病名を告げられたら、それがどんな病気で、命に係わるのかどうかとか、完治できるのかどうかとか、どんな症状でどんな状態になるのかって、不安だと思うのですよ。 それに対して、医師がどういう症状が出るのか、病気の細かい説明も伝えないままに、臨床試験の話を持ち出すのも、おかしな話でしょ? 結局、この病気の症状が分かるのは、自宅の書斎で病院でもらった資料を読んでなんですけど、もうここまでで、すでにリアリティはないです。 医師ついでに、担当医の表記が、中野医師だったり、中野先生になったりしているので、地の文では中野医師で統一した方が良いと思います。 で、本作のオチというか、オチ前の特効薬の治験が嘘だったという事を、橋本さんは最後のページまで、読者に伏せておきたいとお考えでしょうか? 本作のタイトルは「プラセボ」という医学用語ですけど、僕がプラセボ効果という言葉を知ったのは、大昔に少年マガジンに連載していた、スーパードクターKという漫画でした。 プラセボ効果というのを知っていたこともあってか、因みに僕は、5ページを読んだところで、健康な患者に栄養剤のような薬を飲ませて……というのは気がつきました。 タイトルをプラセボにしたうえで、あらすじに、プラセボってご存じでしょうか。とか、こういう嘘はいかがでしょう? って書いてあるので、まぁ、そういうオチなんだろうと予測できてしまいます。 ただ、そのうえで、本作の本当のオチが、「論文依存症候群」というのは実に上手いし、素晴らしいです。さすが東里胡師匠の推薦枠作家さんだと感心させられました。 なので、この「論文依存症候群」を本当のオチとして活かすなら、読者に早い段階で主人公が実は健康だということを、分からせておいても良いのかなぁとも思います。 その場合は、診察を一ヶ月に一度より、もう少し縮めて、毎回中野医師がちゃんと「そろそろ動悸が」とか、次の診察の時には、「そろそろ胸痛が始まる」とか、予告した通りに病状が進むことをアピールすれば良いと思います。 よく考えられていて、尚且つ一番最後の一行で、「おお!」と唸らされる、とても素晴らしい作品だと思いました。 東里胡一派のクリエイターでなければ、文句なしにチョコレート贈呈でした。 ( *´艸`)残念でした。
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