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で……何の話でしたっけ?(゜ロ゜)
あ、そうそう。妄想コンテストですよ。
いや、700作品も参加してるなんて思ってなかったので、今までの参加してくれた方への書評には、テーマに寄せて……とか、アドバイスをしていたのですが、さすがに700作品のってなると、作戦変更です。
運営さんとしては、決められた期間内に、700作品の中から数作品を選出しなければならないわけですよね。
しかも一年に一回とかじゃなくて、頻繁にやっているわけですから、僕が選考委員だったら、まず全作品の、全ページなんて読まないです。
そもそもエブリスタの社員で、妄想コンテストの賞を選出してる人たちって、そんなに多くないと思うんですよ。
まぁ、外部に委託してるかもしれませんけどね。
で、例えばですけど、10人でやってるとするならば、1人が70作品を担当して、候補を数作品ピックアップし、他の人たちが選んだものと総合して、大賞を選ぶことになるのではないかと思うのです。
一人で700作品は、さすがに無理でしょうからね。
例えばもし僕が、700作品のうち、70作品を任されて、そのうち5作品を大賞候補としてピックアップすることになったとしたら、
まず70作品、全て最初の500から1000文字だけ目を通し、設定が面白そうとか、先に期待が持てるとか、キャラが魅力的なものだけをリストアップし、他はその場でボツにします。
つまり、どんなにテーマに沿ったすごいオチが待っていたとしても、そこまで読まないので気がつかないと思います。
で、リストアップした数作品。おそらく20作品程度だけ、全て目を通して、5作品に絞るというようなやり方にすると思うのですけど、皆さんならどうします?
二週間ごとくらいに開催されるこのイベントで、毎回何十作品も審査を割り当てられるというのに、その都度担当する70作品の全てのページに毎回毎回、真面目に目を通しますか?
僕なら絶対に全部は読みませんよ。ある程度は書き出しのシーンだけで判断すると思います。
例えば今回の「私を待っていたもの」で、大賞に選ばれた「1982年のスマートフォン」という作品の場合、書き出しで40年後の未来(2012年)のスマートフォンというものが部屋にあって、40年後の自分から電話がかかってきます。
もう、この設定だけで、先がどうなるんだと思いますよね? なので、僕が選考する場合でも、とりあえずの一次予選は通過です。
そして入賞の「私を待っていたもの」という作品の場合、工場の主任として働いている主人公が、新人の女子社員を任されます。
物語りの設定としては、そんなに面白そうでもないのでボツにすると思いますが、新人の女子社員のキャラクターが良いんですよ。で、先が読みたくなる。
なので、この作品も一次予選は通過ですね。
こんな感じで、テーマとかオチとかは置いておいて、やはり、まずは書き出しが重要なのではないかと思います。
あと、何度も入賞している方っていらっしゃいますけど、そういう方って常日頃から短編を大量に書き溜めて、ストックをたくさん、そうですねぇ、200とか300とか持っていると思うのですよ。
そういう方たちは、妄想コンテストに、毎回お題に合った作品を5作品くらい出して来るので、妄想コンテストのお題が発表されてから1作品だけ書き上げて参加しても、確率だけで言うと不利ですよね。
相手は700分の5ですけど、こっちは700分の1ですから……(;^ω^)
なので、テーマについては、さておいて、インパクトのある書き出しや、魅力的なキャラクター、先が気になる設定の作品を、出来るだけ多くストックすること。
あと、もう一つ。妄想コンテストって8000文字以下っていう縛りがあるので、作品を書くときは8000文字ギリギリで書かないで、7000文字くらいでいったん書き上げた方が良いと思います。
その後、何度も読み返してみて、書き足した方が良いと思ったら、何も考えずに1000文字分書き足せます。
逆に8000文字一杯いっぱい使って書ききっていた場合、後から修正するとき、文字を削る作業が実に大変です。
で、あっちを削って、納得がいかずに、また書き足して、別のところを削って、みたいなことを繰り返し、結局満足のいく状態で応募出来ないという事態が発生してしまうのは、作家としては如何なものかと……。
最後の方になると、後10文字オーバーしてて、登場人物の名前を、最初から、森さんとか、林さんとか、一文字にしとけば良かったなんて、せこい文字数減らしまで思いつくようになったら、重症です。
なので、最初から7000文字以下で収めるくらいで書くことをお勧めします。
妄想コンテストをメインでやっているクリエイターさんは、この辺りを意識して頑張って頂けたらと思います。
でも、僕個人としては、毎回妄想コンテストに参加するより、自分の代表作と言えるような長編を書いて欲しいですけどね。
例えば空野ふみさんは、短編を書いても素晴らしい実力がありますが、ロシア帝国時代の長編にチャレンジしていて、
人気のあるカテゴリーではないので、栞はそんなには入っていませんが、エブリスタでこの時代の作品といえば、空野さんが第一人者になってますから、すごいですよね。
(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)
そういう状態になったら、どこかの出版社が運営に、帝政ロシア時代の恋愛を描いた物語りなんかありませんか? っていう問い合わせが来たときに、真っ先に紹介してもらえますから。
こういうのを書いて、運営に認識してもらえると、それだけで可能性は広がります。
なので、短編作家の皆さんにも、是非とも長編にチャレンジしてもらいたいです。
( *˙ω˙*)و グッ! 頑張ってください。
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