キドさん

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まず、本作は1ページが長過ぎです。 400文字。どんなに長くても500文字で、改ページをしてください。 この物語りの文字数だったら、100ページにはなるはずで、38ページがいかに文字数過多になっているのか分かると思います。 行間はそれなりに開いているので、そこまで読み辛くはないのですが、一番の問題点は、やはり難しい漢字の使い過ぎです。 漫画だったら画で見て判断出来るから問題ないのですが、エブリスタという小説サイトにおいては、残念ながらアウトです。 地名にしても、人物名にしても読めない難しい漢字の方がカッコイイと思うかもしれませんが、読者が読めなければ、当然感情移入してもらえないので、絶対にやめた方が良いです。 朝日放送系列で放送している「トリニクって何の肉?」という浜田雅功さんがMCの番組をご存じでしょうか。 最近は常識チェックの番組に変わりましたが、あの番組が開始された当初、トリ肉って何の肉でしょう? という一般常識問題が出され、パネラーのタレントさんがそれに答えるのですが、 ゆぴぴ、めるる、ダレノガレ明美、AKBの元メンバーといった平成生まれの子たちは、ほとんどその一般常識を知らないのです。 おそらくファッション誌や漫画は読んでも、太宰治や芥川龍之介といった文学作品は読まないんじゃないでしょうか? おおよそ、エブリスタの読者の大半も、その世代の子たちだと思うので、作品の内容のレベルも、そこまで下げてあげないと、読んでもらえないと思います。 エブリスタの人気作家さんは、この辺りが実に上手くて、難しく堅苦しい表現は使っていません。 みんなのアイドル、桜瀬ひな先生なんて、日本書紀という一見小難しい題材を扱っているのに、その辺りの言葉選びが抜群に上手くて、中高生にも分かりやすく書かれているので、あれだけの読者を獲得出来ているのです。 そう考えると、本作は良く出来ているので、内容のレベルを下げるのは勿体ない気もします。 他所に持っていけば、今のままでも人気になりそうですけど、エブリスタで人気になりたいのなら、今のままでは難しいと思います。 では、読んで気になったところを挙げて行きます。 次へ続きます。
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