水翔優晴さん

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で、作品自体の改善の書評ということなのですが、あのですねぇ、前にも水翔さんには言ったと思いますが、僕がやっているのは、エブリスタで栞を増やすためのアドバイスなんですよ。 それを念頭に入れておいて頂いたうえで申し上げますと、水翔さんの作品は、実は前回のときに、エッセイ以外の三作品をすでに読ませて頂いていたのですが、その時に、三作品ともエブリスタでは栞の入らない作品だと思ったんですよ。 水翔さんの作品は全て、文学作品というジャンルなのです。 例えば「オール読物」「文芸春秋」などで読まれる作風という意味です。 一方のエブリスタは、元々が携帯小説なんですよ。 運営は、妄想コンテストやら、小説大賞やらと、文学賞的なことをやっていたり、特集で文学的作品をピックアップしていますが、運営と読者で温度差があって、読者が好んで読むのは、文学作品ではなく、携帯小説なのです。 なので、エブリスタで栞を増やしたいのでしたら、携帯小説の書き方をした方が良いということなのです。 このエッセイの、205ページに貼ってある、桜瀬ひな先生の作品や、千冬先生の作品。ああいう書き方をしないと読まれないということは、水翔さんもあのページを読んでいるはずなので、分かっていると思いますが、もう一度言います。 一文ごと(句点ごと)に、一行スペースを入れる。(千冬先生は2行入れています) 1ページの文字数は400文字程度以下に抑える。 難しい表現や漢字は使わない。 台詞にリアリティを持たせる。 対象読者に感情移入させるような表現をする。 他にも、同時に多数のキャラを登場させないとか、設定自体を難しく複雑にしないとか、挙げたらキリが無いです。 水翔さんは作品のラストに、感動のシーンを……とほとんどの作品で思っていると思うのですが、おそらく最初のページを読んで、Uターンをする読者が多いので、残念ながら、肝心のラストまで読んでもらえていないと思います。 本作「いつもふたりで」この作品もしかりです。 どんなに素晴らしい感動のエンディングが待っていようと、最初の書き出しが悪いと読者は最後まで読んでくれません。 エブリスタには今日現在、1,042,244もの作品がアップされているんですから、書き出しで「イマイチ」と思う作品を、時間を割いてまでエンディングまで読まなくても、他に読み切れないほどの作品がアップされているのですから、さっさとそっちに行ってしまうのは、至極当然の結果なのです。 長くなったので次へ
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