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ママと一緒にお店に行くと、ホステスの愛ちゃんがいた。
愛ちゃんは凄く綺麗なお姉さんだけど。実は男の人だ。
「愛ちゃん」
「あ、姫乃おいで」
愛ちゃんはいつものように私を抱え上げると、高い高いをしてくれる。
ただ、愛ちゃんは凄く背が高いので、愛ちゃんがしてくれる高い高いは本当に高くて……それはそれで少しばかり試練なのだ。
「姫乃は今日も可愛いね」
「ううん、愛ちゃんの方が可愛いよ」
「んもう、可愛いこと言ってくれちゃって」
愛ちゃんが頬ずりしてくれた。
愛ちゃんは大きくて細くて優しくて、私は愛ちゃんのことが大好きだ。
「愛ちゃんがパパになってくれたらいいのに……」
「ん? 姫乃何か言った?」
「あ、ううん。何でもない」
前にママに「愛ちゃんが私のパパになってくれたらいいのに」って言ったとき、ママに「それは愛ちゃんを困らせるから、絶対に言ってはダメ」って言われたのだ。
「そっか。ねぇ、何か飲む?」
「あ、うん。オレンジジュース」
「OK、ちょっと待ってね」
愛ちゃんはカウンターの中に入ると、グラスに氷とオレンジジュースを入れて、マドラーでカラカラとかき回してから、コースターとストローと一緒に、私の前に差し出してくれた。
主人公の回想を地の文中心で表現しないで、こういう感じで現在進行形のような表現を入れてくれた方が、僕は感情移入がしやすくて、物語りの世界に入り込み易いです。
文字数が足りていなくて加筆するのでしたら、過去の説明に終始しないで、過去の部分もシーンで切り取って、差し込んでやっては如何でしょうか?
頑張ってください。( *˙ω˙*)و グッ!
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