にー山猫の助さん

5/5
前へ
/473ページ
次へ
この辺りまでで、まだ中盤までいっていないのですが、最後までやると長くなり過ぎるので、この辺りまでにして、全体のストーリー構成について、僕の個人的な見解をさせて頂こうと思います。 あくまでも僕の個人的な見解なので、正解かどうかは分かりません。 まず、プロローグで、ずっと憧れているブロガーに、命を助けてもらったかもしれない。 と、美琴ちゃんは思っているのですが、読者視点で言うと、もらったかもではなく、100%助けてもらっているわけです。 そうでないと、読み終えた300人の読者が暴動を起こします。 なのですが、部長 相馬忠文の章から、ずっとその存在が薄いんですよ。 例えばこの作品がテレビドラマになったとしましょう。 僕が脚本家なら、毎週エンディングか、大きな動きがあった「動」のシーンの後の「静」のシーンで、美琴ちゃんがスマートフォンで、ブロガーさんのブログを見て微笑むシーンを差し込みます。 そうすることで、見ている人に、美琴にはずっと憧れているブロガーがいるという事実を、これでもかというくらい認識させられるからです。 次に、前回の時に「森男」の正体が、もしかしたらこの人かも? と思わせるようなフラグを色んなキャラに立てて、読者を迷わせた方が良いと言いました。 それに対して、本作ではまずP80になって相馬部長が名乗りを上げます。 ハッキリ言います。遅いです。 もっと早い段階、それこそ各キャラごとに章が設けられているので、その中で一人ずつ「この人がブロガーさんなの?」と思わせる仕掛けが欲しいです。 僕だったら、このP80に到達するまでに、タッキーと東さんにフラグを立てさせてると思います。 さらに、せっかくP80で立った部長のフラグが、わずか2ページ後に終了してしまいます。 昔お茶の間で人気のあった「なるほどTHEワールド」で、司会の愛川欽也がパネラーのテーブルを叩いて「はい、消えた!」って言うのが、僕の頭の中に速攻で出て来ました。 美琴ちゃんは「今度もう少し探りをいれてみよう」と思ったようですが、すべての読者はこの瞬間、相馬部長=ブロガー説が消えました。 せっかくフラグを立てたのなら、もう少し上手く読者を誤魔化さないとダメです。 エンディングまでのストーリーは良いので、後は伏線と回収だけです。 美琴ちゃんがブログを見るシーンを増やす。&もう少しブログを更新させる。 ブロガー候補を、もっと早い段階から複数人作る。 しかも、読者から早々に、ブロガー候補から外されないように上手く誤魔化す。 これが出来たら100点満点でしたが、とはいえ、前回の作品と比較すると、あからさまに本棚登録数が増えているのですから、素晴らしい作品に仕上がっていると思います。 次回作も期待大です。 大変よく出来ました。(*‘∀‘)ノ■ ハイ、チョコ
/473ページ

最初のコメントを投稿しよう!

221人が本棚に入れています
本棚に追加