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この辺りまでで、まだ中盤までいっていないのですが、最後までやると長くなり過ぎるので、この辺りまでにして、全体のストーリー構成について、僕の個人的な見解をさせて頂こうと思います。
あくまでも僕の個人的な見解なので、正解かどうかは分かりません。
まず、プロローグで、ずっと憧れているブロガーに、命を助けてもらったかもしれない。
と、美琴ちゃんは思っているのですが、読者視点で言うと、もらったかもではなく、100%助けてもらっているわけです。
そうでないと、読み終えた300人の読者が暴動を起こします。
なのですが、部長 相馬忠文の章から、ずっとその存在が薄いんですよ。
例えばこの作品がテレビドラマになったとしましょう。
僕が脚本家なら、毎週エンディングか、大きな動きがあった「動」のシーンの後の「静」のシーンで、美琴ちゃんがスマートフォンで、ブロガーさんのブログを見て微笑むシーンを差し込みます。
そうすることで、見ている人に、美琴にはずっと憧れているブロガーがいるという事実を、これでもかというくらい認識させられるからです。
次に、前回の時に「森男」の正体が、もしかしたらこの人かも? と思わせるようなフラグを色んなキャラに立てて、読者を迷わせた方が良いと言いました。
それに対して、本作ではまずP80になって相馬部長が名乗りを上げます。
ハッキリ言います。遅いです。
もっと早い段階、それこそ各キャラごとに章が設けられているので、その中で一人ずつ「この人がブロガーさんなの?」と思わせる仕掛けが欲しいです。
僕だったら、このP80に到達するまでに、タッキーと東さんにフラグを立てさせてると思います。
さらに、せっかくP80で立った部長のフラグが、わずか2ページ後に終了してしまいます。
昔お茶の間で人気のあった「なるほどTHEワールド」で、司会の愛川欽也がパネラーのテーブルを叩いて「はい、消えた!」って言うのが、僕の頭の中に速攻で出て来ました。
美琴ちゃんは「今度もう少し探りをいれてみよう」と思ったようですが、すべての読者はこの瞬間、相馬部長=ブロガー説が消えました。
せっかくフラグを立てたのなら、もう少し上手く読者を誤魔化さないとダメです。
エンディングまでのストーリーは良いので、後は伏線と回収だけです。
美琴ちゃんがブログを見るシーンを増やす。&もう少しブログを更新させる。
ブロガー候補を、もっと早い段階から複数人作る。
しかも、読者から早々に、ブロガー候補から外されないように上手く誤魔化す。
これが出来たら100点満点でしたが、とはいえ、前回の作品と比較すると、あからさまに本棚登録数が増えているのですから、素晴らしい作品に仕上がっていると思います。
次回作も期待大です。
大変よく出来ました。(*‘∀‘)ノ■ ハイ、チョコ
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