ユカヲさん

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4ページでようやく説明が終わって、本文が始まったのかと思いきや、文章自体が第三者への解説や、問いかけみたいになっているので、説明っぽく感じてしまいます。 例えば 一度自分の会社に戻らなくてはなりません。 エレベーターを降りました。 日差しがまぶしくささります。 向かいました。 残業代が出ません。 余計時間がかかります。 徒歩圏内にあるだけマシです。 戻らなければならない。 エレベーターを降りた。 日差しがまぶしくささる。 向かった。 残業代が出ない。 余計時間がかかる。 徒歩圏内にあるだけマシだ。 こうすると解説じゃなくなります。 とはいえ、今の文体の方が、主人公のキャラクター性が、読者に伝わりやすいのかなぁとも思ったりします。 なので直した方が、社会人の層の読者にウケるのか、このままでも大丈夫なのか? ちょっとその辺りの判断は、難しいです。 そして6ページから、物語が展開していきます。 社長に呼ばれて応接室に入ると、社長と一緒にいたのが、プラトーリゾートグループという大企業の副社長。 そしてこの副社長が、主人公が推しているアイドルにソックリという、オジサンからすると、そんなアホなことがあるかい! と、ツッコミたくなる展開ですけど、こういうのが女子中高生の大好物なんですよね。 書き出しからここまでの、キャラクターの問いかけっぽい説明口調が、このページまで読むと、「あーこれ、推しが上司になりましての、鈴木愛理ちゃんっぽいなぁって、映像でイメージ出来るので、あのドラマを観た人だと、イメージしやすいかもしれませんね。 10ページの高原さんのことを主人公が観察する描写とか、あのドラマを観た人なら、「おお!」って感じじゃないですかね。 なぜ、この副社長に契約婚を申し込まれるのかの説明もあって、ここまでで大半の読者が、この先の展開を楽しみにしてくれるのではないかと思います。 ページを変えます。
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