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このエッセイのスター特典を読んで頂ければ、ご理解頂けると思いますが、まず書き出しでやってはいけないことの一つに、世界観の説明と、主人公の過去から現在へのヒストリーの紹介があります。
本作の場合、14歳の現在で始まってはいるのですが、主人公が視ている夢という形で、過去の回想説明が行われています。
まぁ、この程度でしたら、ギリセーフと言いたいところなのですが、夢という形態をとっているのに、その夢の中のキャラが喋る台詞と、夢を見ている主人公の台詞が混在して紛らわしいので、どちらかの台詞を「」ではなく、『』等で分けた方が良いです。
読んでいる読者が混乱し、ストレスを与えないということが、携帯小説では必須です。
次に、句点で切ったのに、前の語句と繋がる文章は、一つにまとめた方がスムーズです。
大谷翔平は二刀流。彼はメジャーリーガーだ。
みたいな書き方になっている箇所が非常に多いので、大谷翔平はメジャーリーグで、二刀流で活躍している。
という風に、一つの文章にまとめてください。
例を挙げると、P2
なんせ彼は将来、軍事官長の座につく男。強いに決まっている。
なんせ彼は将来、軍事官長の座につく男なのだから、強いに決まっている。
因みに、次男のナツヒの紹介で、”国でいちばん偉い男”の息子(次男)と書いて、同じページで、今度は長男のトバリの紹介の所でも同じように、彼も”国でいちばん偉い男”の息子(長男)と紹介していますが、
一度に多数のキャラを出して、各キャラの立場や職業を書かれても、読者は理解しきれませんし、同じような紹介文も正直鬱陶しく感じるので、
”国でいちばん偉い男”の息子 の件は、兄弟同時に一度でやってください。
またP4で、ユウナギが女王に、噛みつくシーンの辺りも含め、世界観の説明になってしまっています。
イメージとして、邪馬台国の女王卑弥呼が浮かびますが、要するに女王は神に仕える身なので、結婚も出産も出来ないけれど、国を治める長の立場である。
一方、国で一番偉い男は、丞相という役職で、女王を補佐する立場であり、その長男がトバリ、次男がナツヒである。
たったこれだけの情報を読者に伝えるのに、同じような表現の文章を何度も使ってダラダラ感満載です。
物語の中盤でやるならまだ良いのですが、書き出しではNGです。
ページを変えます。
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