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HN紅葉(くれは)さん
【第一部】オブシディアン と不老不死の魔法
https://estar.jp/novels/26172105
まず、最初のページが必要か? という問いなのですが、僕個人の意見というか、感想としてはプロローグはあった方が良いと思います。
ただ、この段階で最初にページを捲った読者は、あらすじにある、ルクスとネージュの情報しかありません。
その状況でページを捲って始まる一人称小説。そのメインキャラの使う人称が「私」。そして風景の描写は無し、いきなり大量に出て来る教師という職業の人々。
ということで、せっかく緊迫した臨場感のある展開なのに、まったく映像が見えません。
なぜなら、このページのメインキャラクターが、男か女かも分からないからです。
人称が「私」なので、女性かなぁとも思うし、魔法学校の教師なら、男性でも「私」を使いそうだし。
背が高いとか、低いとか、金髪だとか黒髪だとか、長髪だとか短髪だとか、若いのか年配なのか……。そこまで細かい描写は必要ありませんが、せめて男か女かくらい分かるようにしないと、このページの主人公に対して、感情移入が出来ません。
これでは、この先も読もうと思う読者を、かなり逃してしまうと思います。
風景もそうです。校長室ということなので、学校ということは伝わりますが、どんな学校なのでしょう? ホグワーツ魔法学校のような学校でしょうか? それとも現代風の学校でしょうか?
校長室の中にいた教師陣は、何人ですか? その教師は全員男性ですか?
女生徒を抱えてきた教師は、男性ですか、女性ですか?
ファンタジー小説は、現代小説とは違って、ある程度の風景描写がないと、読者の脳裏に映像が浮かんでこないと思います。
あと、このページの文章について。
ことの発端は昨夜、100人以上に及ぶ、中等部生徒がこつぜんと姿を消した。
これだと、主語「発端は」に対しての述語が「消した」になるのでおかしいです。
発端は消した。……え、どういうこと? ってなりますもんね。
ことの発端は昨夜、100人以上に及ぶ、中等部生徒がこつぜんと姿を消したことにある。とか、姿を消したことだった。です。
その異常事態に、いち早く気づいたのは私だ。生徒諸君にも生体魔法を施していた。
ここの下の句は、なぜ、いち早く気づけたのか? という説明なので、
その異常事態に、いち早く気づいたのは私だ。なぜなら、生徒諸君にも生体魔法を施していたからである。
その異常事態に、いち早く気づいたのは私だ。生徒諸君に生体魔法を施していたのだ。
すぐに自体を把握して
すぐに事態を把握して
すまない、原因の追究叶わず、失った生徒諸君、誇り高き教師たち。そして、なにも知らない子供たち……不甲斐ない私を、許してくれ
学校というのは分かりましたが、教師と生徒以外にも、子供たちがいるんですか? ちょっとその辺りの設定も分かりませんでした。
このエッセイを読んだなら、書き出しが大事だということは理解していただけていると思います。
最初のページだけで、これだけダメ出しがあるので、残念ながらかなりの読者を逃していると思われます。
ページを変えます。
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