いすみ静江さん

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葛西竜哉の書き出しバージョン。の解説です。 まず、黒樹悠には見える、実際の物腰はやわらかい。 初見の時、何が? と一瞬思って、読み返して「ああ、黒樹にはそういう風に見えているけど、実際のひなぎくの物腰が柔らかいのだと、気がつきました。 せめて、黒樹悠にはそう見える「のだが」、実際の物腰はやわらかい。にしないと伝わり辛いです。 そして「国費留学で~~覚えていますか?」と続くのですが、この質問の回答を黒樹が答えるまでに、ひなぎくの容姿の説明が入って、黒樹の容姿の説明が入って、ひなぎくがカフェオレの入ったマグカップをテーブルに置いて、ステンドグラスから景色を見て、ようやく回答なので、いくら何でも間が空きすぎです。 しかも黒樹の回答が、「覚えているよ。ぴっちぴちだったな」までは良いのですが、そこから急に、「まぁ、そろそろ、今月には二十九歳になるのでは」だと、なぜ過去の話をフラれたのに、急に今月が誕生日という話を持ち出したのか意味が分かりません。 せめて「まぁ」ではなく「そういえば」とか「ところで」を使って、ここから話を変えますよというのを、分からせてもらいたいです。 さらに「二十九歳の誕生日になるのでは?」の質問に対しての回答までに、ひなぎくの心情を挟むだけなら良いのですが、黒樹の妄想までねじ込むのは、これも間が空きすぎです。 そして回答の「五月十五日の私の~~」の後に、また100文字ほどの文を挟んでからの、ひなぎくの会話の続き。 という感じなので、テンポの良い会話の流れになっていません。 その辺りを踏まえて、僕のバージョンと読み比べて頂けたらと思います。 この作品はとてもキャラと設定が面白いので、時間があるときに、この先の章についても、助言をさせて頂けたらと思います。
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