紀異子さん

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ここからようやく、本文のアドバイスに入らせて頂きます。 前フリが長過ぎるぞ! と怒らないでください。その分この作品にちゃんと向き合っているとご理解頂きたい。 まず書き出しなんですけど、すごく読みづらいです。理由は文章が滑らかじゃないんですよ。ぶつ切りになっている感がすごいです。 まず最初の行。 夜が足元から這い上がって来るのを感じていた。私は缶を蹴りながら闇を睨む。最も闇といっても十分に先を見通せるのだけど…  東京の夏特有のぬるい湿気が肌にまとわりつく。熱帯夜。名前だけは何ともロマンティック。  電柱に目をやる。黒いシルエットが後ずさった。 「気づいてんだけど」  目を吊り上げて笑う。狂気じみた笑みが唇から飛び出して靄のようなものがシルエットを襲った。靄と共にシルエットは消えていく。  あれも《影》のひとつだろう。《影》は魂を失ってさまよう躯の1つだ。一般人が襲われると遺体は残らない。吸収されてしまうのだ。 これねぇ、一つのアクションごとに文章を切っていて、「う」の段で終わる言葉が多いので、そう感じるのかな? ちょっと直してみますね。 夜が足元から這い上がって来るのを感じていた。 私は缶を蹴りながら闇を睨みつける……。といっても、十分に先を見通せる程度の闇なのだけど……。  東京の夏特有の、ぬるい湿気が肌にまとわりついてくるのが、何とも不快な熱帯夜だった。熱帯夜って、名前だけは何ともロマンティックだけど……。  ふと電柱に目をやると、黒いシルエットが後ずさった。 「気づいてんだけど」  目を吊り上げてそれは笑う。狂気じみた笑みだ。 唇から飛び出した(もや)のようなそれが、シルエットを襲い、そして靄と共にシルエットは消えていった。  あれも《影》のひとつだろう。《影》は魂を失ってさまよう(からだ)の一つで、一般人が襲われると遺体は残らない。《影》に吸収されてしまうのだ。 どうでしょう? 比較すると、読み易くなっていませんか? 1ページの真ん中も抜粋してみます。 息を吐いてソファへ身を横たえた。そのまま着ていたパーカーを脱いでブラトップ一枚になる。このまま寝ても良かったのだが酷く腹が減っていた。テーブルの上の形体栄養食を手繰り寄せ食む。 これだと作業が坦々として、機械的な印象を受けませんか? ちょっと直してみます。 息を吐いてソファへ身を横たえると、そのまま着ていたパーカーを脱ぎ、ブラトップ一枚になった。このまま寝ても良いのだけど、酷く腹が減っている。腹を満たすという目的の為だけに、テーブルの上の形体栄養食を手繰り寄せ、封を切って口に運んだ。 大きく変えてなくても、印象が変わったでしょ? 全体的に文章に流れがないので、句点で切らないで、読点で続けてみると良くなると思いますよ。 あと、靄とか躯とか、すこし難しい漢字にはルビを振ってあげると親切です。 あまりに長くなってしまったので、この辺りにしておきますが、この作品はストーリーと設定はすごく良いので、出来ればこれで一度直して頂いて、そのうえでアドバイスがご入用でしたら、何度でも受け付けますので、遠慮なくどうぞ。 頑張ってください。(*‘∀‘)ノ■ ハイ、チョコ
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