鷹槻れんさん

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前ページの続きです。 強いて一つだけ助言をするとすれば……「とある」が多いように思います。 もっとも恋愛カテゴリーを読む若い女の子とかは、あまり気にしないかもしれないので、飽く迄も僕の個人的な主観ですけど、僕はエブリスタで、他のクリエイターさんの作品を読ませて頂いていて、「とある」という単語が出て来た瞬間に、読むのを止めます。 とあるお店、とある会社、とある人物……。と、「とある」を使うクリエイターの方って結構いるんですよね。でも僕は「とある」って使うのは、せっかく作り上げている作者の世界観を、作者自身が雑に扱っているように感じてしまうのです。 なので、「とある」を見た瞬間に、自分の書いている作品を、雑に扱っている方の書いた物だと思い、一気に読む気が失せてしまうのですよ。 やはり小説って、テレビや映画と違って、読者に直接の映像を見せることが出来ないので、読者の頭の中にそのシーンの映像が見えるような描写をしてあげた方が、感情移入してもらい易くなると思うのです。 なので、せっかく自分が作った世界を、読者の想像に任せないで、ちゃんと作者発信で見せてあげるべきだと思うのです。 「とある喫茶店」だと、読者は自分がよく行く喫茶店を思い浮かべます。 でも鷹槻さんのイメージが、 「大通りに面したテラスのあるカフェ」なのか 「路地裏にある隠れ家風のシックな喫茶店」なのか、それによって作品のイメージも微妙に変わると思うのですよ。 とはいえ恋愛小説の場合、あまりガッツリと情景を書き込むのは野暮ったいので、 「レトロな感じで落ち着きのある喫茶店」くらいの一文で良いと思います。 例えば本作の場合だと、「とあるバーのカウンター席」で、ほたるにボヤいているところを、宗親に聞かれるのですが、せっかく主人公と彼氏の出会う記念すべき場所なのだから、「とある」という言葉で、お店の雰囲気を読者の想像に任せないで、こちらから映像を見せてあげた方が良いと思いませんか? バーと一口に言っても、オーセンティックバー、ショットバー、スタンディングバー、ミュージックバー、ダーツバー、ダイニングバー、ガールズバー等色々種類がありますし、流れているBGMもクラシックなのか、ジャズなのかとかね。 会社もそうですね。主人公と彼氏が再会する場所なのだから、とある建設会社の事務職とか、ある中規模の建設会社ではなく、もう少しちゃんと描写してあげれば良いのにって思いました。 もちろん僕の勝手な主観であって、正解かどうかは分かりませんので、あしからず。 とはいえ、この作品も然り、鷹槻さんの作品は温和くんのやつや、花々里ちゃんのやつも、よく出来ていて面白いので、この作品も多くの栞が見込めると思います。完結まで頑張ってください。 (*‘∀‘)ノ■ ハイ、チョコ
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