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YUKIMUさん
魔術文庫の書物守
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書き出しが素晴らしいですね。夢の中から醒める感じが、平仮名で書き出している感じがすごく良いと思いました。
で、数行読むと、それが「ヤン」の仕業であることが分かるのですが、ただ残念なことに、「ヤン」が何という生物なのか書かれていないので、映像が浮かんできません。
唯一の確定は、「栗鼠のそれによく似ている」ということなので、リスではないことくらいで、白いペルシャ猫を想像したのですが、猫はコーヒー豆を齧らないだろうし……。謎です。答えが書いていないので、何ともスッキリしない出だしになってしまいました。
で、次のページなのですが、横浜に移り住むと聞いて見るのを…………
こういう場合は、聞いてと、見るの間に読点が無いと、続けて読んで意味が分からなくなります。
読点が無くて読み辛い場所が多々あるので、一度書いた物を読み返して、読点の位置を気にしてあげると、読者に対して親切だと思います。
揺恵はコーヒーの生豆「を」掴み取った。←脱字です。
3P 母を表現するのに、「母親」、「彼女」、「母」、「菜莉子」と表記が揺れるので、全てとは言いませんが、ある程度は統一した方が読み易いです。
3P いっぱい町の名前が出て来ているので、離婚後市内で暮らしていた父親が住んでいる市内が何市か分かり辛いです。
と、まぁ、前半に主人公の過去から現在に至るまで説明が続くのですが……。
この辺りはバッサリ切って良いと思いますけど(;^ω^)
ファンタジージャンルなら全然有りなんですけど、現代ファンタジーというカテゴリーで読者を増やしたいのでしたら、まずエピソードから始めて、読者を喰いつかせてから、徐々に回想とかで、過去の説明を小出しで挟んでやった方が良いのではと思います。
因みに現代ファンタジーの今日の人気ランキングなんですけど
1 見習い巫女と不良神主が、世界を救うとか救わないとか。
2 私と玉彦の正武家奇譚
3 バイト先は京都六道閻魔庁
4 江戸川西口あやかしクリニック
5 霊媒師募集
6 世界で一番、君が好き
7 あやかし猫ブリーダー
8 化け物の消息
9 あやかし父さんのおいしい日和
10 猫の神様と巫女の私
この中で主人公の過去のエピソードに触れているのは、10位の猫の神様だけで、それも最初のページに200文字くらいだけです。
この作品は書き出しがとても素晴らしいだけに、なぜ今横浜に住んでいるのかという説明や、特に父親の件などは、追々小出しで書いて行くということで、3P目は無い方が良いのではないかと思いました。
YUKIMUさんは文章力があって、本当に上手だと思うのですよ。……と思うのですが、どうも僕にはストーリー全体が、世界観の説明のように感じてしまうのですよね。
例えば、11P は式見家の説明。12Pの出だしはパオの説明みたいな感じで、特殊な舞台設定なので、確かに仕方ないと言えば仕方ないんですけどねぇ……。
現代ハイファンタジーというジャンルがあれば人気になる作品だと思いました。
文章力と世界観は素晴らしいので、今のジャンルで栞を増やしたいということであれば、エブリスタの現代ファンタジーの読者に、もう少し寄せて行く必要があると思います。
頑張ってください( *˙ω˙*)و グッ!
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