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続いてはリアルさや、文章から感じるそのシーンの流れについて。
ここでは三人称でやっていきます。
次の文章を読んでどう思いますか?
①散歩していると腹が減った。ちょうど目の前にパン屋があった。美味そうな看板に惹かれて店内に入った。パンは大好物だった。店内には色んなパンがあった。迷いに迷ってアンパンを買った。会計を済ませて店を出ると、すぐにパンを口に放り込んだ。
②散歩していると腹が減った。ちょうど目の前にパン屋がある。美味そうな看板に惹かれて店内に入った。パンは大好物だ。店内には色んなパンがあった。迷いに迷ってアンパンを買う。会計を済ませて店を出ると、すぐにパンを口に放り込んだ。
僕は②の方が読み易いです。逆に①は文末が、母音「あ」の段で統一されているので、小説というより、箇条書きで情景を拾い上げたように感じてしまいます。
例えば物語の終盤にテンポよく、ガンガンと畳み掛けて行く表現をするときに、文末の母音を揃えるのは有りですけど、初心者の皆さんは通常、文末の母音の段を揃えない、②の書き方を実践した方が良いでしょう。
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