斉藤朔久さん

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斉藤朔久さん

再来(さらい)のウサギ https://estar.jp/novels/25741152 この作品は、特集に選ばれているだけあって、設定とか世界観とか、よくこれだけ考えたものだと感心させられました。 スペースも適度に開けて合って、読み易い仕様になってはいますが、やはりエブリスタで栞を稼ぐなら、1ページの文字数が長過ぎるように思います。 通常、特集に組まれただけで、それなりの読者数は見込めるのですが、栞が35というのは、読んだけどツマラナイと感じた読者が多かった結果と言えます。 先に書いている通り、結構練り込まれた設定と世界観なのです。 ですが、残念ながら栞が入っていないということで、僕の見解を述べさせて頂きます。 飽く迄も僕の個人的な見解なので、他の読者も絶対そう思っているということではありません。 まず、文体については、すごく上手ですが、一部文末が「母音あ段」ばかりが続いたり、「母音う段」ばかりが続くところがあるので、母音を揃えない様に「た」「る」「た」「る」と交互にした方が良いです。例えばP1の中程とか、P26の前半がそうです。 あと、フリガナというか、るびを振っているところと、(〇〇〇)括弧で括っているところの違いが良く分かりませんでした。何か意味があるのでしょうか? と、まぁ、中盤から後半は、良い感じに進行しているのですが、何故にこの作品に栞が入らないのでしょう? ページごとのPV数が分からないので、ハッキリとは言えませんが、おそらく読者は最初の2ページくらいを読んで、回れ右をした可能性が高いのではないかと、僕は推測しています。 なぜなら、本作はエブリスタのファンタジー読者が好む、簡単で分かり易い仕様になっていないからではないでしょうか? どういうことかというと、まず今日のランキング上位作品に目を通して頂きたいのですが 1位 月影 2位 ゴブリンBが世界最強になるまで 3位 貧乏育ちの私が転生したらお姫様に~~長いので略 4位 ヘタレなオレの救世日記Ⅳ 5位 犬と勇者は語らない この5作品全て、最初に主人公が出て来るんですよ。で、主人公がファンタジーの世界で、何かをするという、分かり易い設定なんです。 携帯小説というものは、読者にいかに感情移入させるかというのが、本当に大事なのです。 一方の本作なんですけど、最初のページを読んだだけでは、東狐(とうこ)が主人公なのか、犬遊(けんゆう)が主人公なのかハッキリと分かりません。 で、ページを捲ると、青猪(あおい)が出て来て、再兎(さと)が出て来るけど、東狐と犬遊は出て来ない。 これではちょっと、感情移入しづらいです。 やはりこの段階で主人公が誰だか分からないという、分かり辛さで先を読んでもらえない可能性が高いのではないでしょうか。 あと、亜人族が主人公でないというのも、読者が感情移入しづらい一因だと思います。 要するに、この作品の趣旨が、獣種、鳥種、魚種族による、主権争いを描いているものですから、エブリスタのファンタジー読者の嗜好とずれているのが、この優れた作品に栞が入らない原因ではないかと思います。 とはいえ、今更大きな設定変更は難しいでしょうから、今回はこのまま完結まで書ききって、次回作からそういうことを意識した作品を作ると栞は伸びると思います。 頑張ってください( *˙ω˙*)و グッ!
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