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KenthiKaさん
狸小路四五丁目
https://estar.jp/novels/25783756
参加有難うございます。それでは早速順を追って解説していきます。
まず、最初のページに「あらすじ」次のページに「登場人物の紹介」
これは……まぁ、好みですけど、僕はいらないかなぁと思います。
どんな小説か分からずに読みに来た読者で、まず最初の人物紹介を読む人はいないと思うのですよ。
なので、最初の3ページは、正直なところ邪魔かなぁ……と僕は思います。
とはいえ、ここは人によってまちまちでしょうから、一概には言えないですけど。
で、4ページからが本文なんですけど……。
今回の企画「アナタの作品の感想を書きます」4ページからの、初心者簡易講座に目を通して頂きたいのですが、ほとんどそこに書いてあることに該当しています。
まず、1ページが長いです。
♢の記号で切っている場所で、改ページをしてください。
次に読み辛いので、行間を開けてください。句点2~3個で、1行スペースを開けてください。
で、本文なんですけど、文章が短くて、詩みたいな造りになってしまっています。
凍えるような寒さ。
降り続ける雪。
一向に真相が掴めない未解決事件。
同級生の失踪。
親友の自殺。
砕け散ったバンドと消えた青春。
頭に廻るのはいつものあの名前。
『蓬莱』
彼女は、いったいどこへ消えてしまったのか。
こうやって並べると、映画の予告編のナレーションみたいに感じてしまいます。
時として有効な手法ですが、結構な頻度で出て来るので、もう少し文章を細切れにしないで、続けてやった方が良いと思います。
とある刑事とありますが、これってあさひのことですよね?
次の行に名前が出て来るのに、ここで「とある」と、正体を隠して勿体ぶる必要はないのではないでしょうか?
一刻も早く刑事になりたいので、大学進学を辞めたとありますが、高卒で刑事になるのは約7年かかるので、大学を卒業した方が結果的には早いようです。
こういうところは、読者に突っ込まれないように、ハッキリ書かないでボカしましょう。
三人称なんですが、ときおり一人称が混じっています。
例えばP4
きっと彼なりに、落ち込んだ俺を励まそうと気を使ってくれているのだろう。
たとえ超一人称寄り三人称であっても、地の文に「俺」と言った人称は使ってはいけません。使う場合は、心の声として、地の文と分ける必要があるので、
きっと彼なりに、落ち込んだ俺を励まそうと気を使ってくれているのだろう。あさひはそう思った。
と、「俺」や「私」という人称を使用したキャラの心の声であることを、読者に明示してください。
次に台詞なんですけど「〇×△■〇◇」と言った。
台詞なので、言ったと書かなくても、言ってるのは読者は分かっているので、台詞の前後には『言った』ではなく、表情の描写だったり、仕草の描写を入れて、映像を読者に見せてあげると、感情移入してもらい易くなります。
しかも、この作品の場合、これから喋らせるキャラに、
数雅は言った。と書いてから、台詞が入るので、何だかシナリオ書きの小説を読んでいるように錯覚してしまいます。
例えばP5
そう思いながら通り過ぎようとした時、おばあさんが声をかけてきた。
彼女は言った。
「お2人さん。良かったら占ってみないかい?」
数雅は言った。
「先輩やってみませんか」
彼の目は輝いている。
あさひは言った。
「占いなんてあてにならない。」
数雅は言った。
「ちょっとだけダメですか?」
彼はどうしても興味があるらしい。
あさひは言った。
「仕方ないな。」
こうして俺たちは、お婆さんに占ってもらうことに決めた。
↓ 葛西竜哉バージョン
そう思いながら通り過ぎようとした。
「そこのお二人さん、良かったら占っていきませんか?」
占い師の老婆が声を掛けて来る。
「先輩、ちょっとやってみませんか?」
数雅の興味津々の目が輝いていた。
「あのなぁ……。占いなんてあてにならないって」
あさひは蔑んだ目で、老婆を見る。
「ちょっとだけ、ね? ダメですか?」
数雅はどうしてもやってみたいらしい。
「仕方ないな」
あさひはため息を吐く。
こうして俺たちは、老婆に占ってもらうことに決めた。
こんな感じで充分伝わると思います。
P7 ニュークラに案内された。
地の文では略語は使用せず、正しい日本語で表記してください。さすがにキャバ嬢は、キャバレークラブ嬢じゃなくても大丈夫ですけど。
天塩蓬莱、八雲忠道、岩見沢軽、名寄紫音、羅臼あさひ。
北海道の地名に縁遠い読者には読めません、フリガナを振ってあげてください。
本作は消えた同級生を、刑事になって探し続け、そして事件の真相を解明するストーリーなのですが、前半が読み辛いため、せっかくの見せ場である、そのシーンまで読まれていない可能性が高いと思われます。
行間、文字数など、もう一度検討して、改稿された方が良いのではと思います。
頑張ってください。( *˙ω˙*)و グッ!
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