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キャラごとに人称や、言葉遣いを分ければ、〇〇が言った。と表記しなくても、物語りが進むにつれて、誰が喋った台詞なのか読者に伝えることが出来ます。
ちょっとやってみますね。
美穂 私 ネガティブ
由香 あたし キツイ口調
智恵 うち 関西弁
希美 ワタシ ぶりっ娘
こういうキャラたちに会話をさせてみます。
「あの人カッコイイね。でも、どうせ私なんか相手にされないよね」
「どこがいいのよ? あたしがもっといい男を紹介したげるよ」
「ちょ、そんなええ男がおるんやったら、うちに紹介してぇな」
「え~それはダメよ~。ワタシが紹介してもらうんだも~ん」
「アホか、うちに決まってるやろ」
「そうだよね。私なんて後回しだよね」
「だからそのネガティブ発言やめなって。あたしそういうのってイライラするから」
「だよねぇ~。ワタシもぉ~」
⑥番目の「そうだよね。私なんて後回しだよね」が、誰の台詞か書かなくても、皆さん分かるでしょ?
そして、この⑥番目の台詞の後に地の文をいれるとき、『美穂が言った。』というように『言った』という言葉は出来るだけ使わないようにしましょう。
某テレビ番組の俳句の先生に「言ったなんて書かなくても、台詞なんだから言ってるに決まってるでしょ」とツッコミを入れられそうです。
なので、ここでは喋ったキャラの行動や状態を書きます。
「そうだよね。私なんて後回しだよね」美穂が暗い顔になる。とか、美穂が泣きそうな顔になった。
と、表情や状態を入れた方が、読者に映像として見てもらえます。
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