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如月そらさん
『ヴィジランテ~影と闇の力を操る者』
https://estar.jp/novels/25192893
ということで、出血大サービスで、いつもより長めでやって行きます。
まず、文章が箇条書きみたいな拾い上げになっていて、切れて流れが悪い場所が多々あります。
例えば
2P
海に漂っていたのは本当だ。しかし、発見されたのはつい最近。その間どこにいたのかは全く謎なのだ。
繋げた方が流れは良いです。
海に漂っていたのは本当だ。しかし、発見されたのはつい最近になってからで、その間どこにいたのかは全くの謎だった。
9P
今はそこを指摘しようとは思っていない。ビクトリアシティの真ん中の高層ビルだ。窓からはシティが一望出来る。
今はそこを指摘しようとは思っていない。ここはビクトリアシティの真ん中の高層ビルで、窓からはシティが一望出来る。
34P
人では嗅ぎ取れるかどうか、の火薬の匂いだ。
海翔には嗅ぎ取れる。
しかし、薬莢なども落ちていない。
人では嗅ぎ取れるかどうかの火薬の匂いだが、
海翔には嗅ぎ取れる。
もしくは
人では嗅ぎ取れるかどうか、の火薬の匂いだ。
だが、海翔には嗅ぎ取れる。
他にもたくさん有りますが割愛します。
次に、これは僕がそう思うだけかもしれませんけど、読点の位置が、最初の主語のあとについて、その後結構長い文章なのに、途中になかったりとか、逆に文末の直前にあって、短い動詞で終わると、何かおかしいと感じてしまうのですよ。
特に文末に短い動詞の前に読点が入った場合、少し足して長くした方が収まりが良く感じるのです。
例えば6P
男は闇に引っ張り込まれて、消えた。
少し文章を足して
男は闇に引っ張り込まれて、そしてそのまま消えてしまった。
男は闇に引っ張り込まれて、跡形もなく消え失せた。
男は闇に引っ張り込まれて、そして……消えた。
みたいな感じの方が、自然に違和感なく読めます。まぁ、これは人それぞれだと思いますけど、結構な頻度で出て来るので、気になってしまいました。
次は読点がおかしいと思った場所です。
5P
「あと、1つはそいつだって」
先に嫌いなのは2つだ。と、2つあることを提示しているので、この場合の読点は
「あと1つは、そいつだって」
の位置の方が良いです。
読点のことでいうと、何かの出来事をいったん動詞の扱いにして、そこで読点を入れている場所が多々ありますが、これについても、そのまま切らずに流した方が良いと思います。
例えば
P94
ディーラーは儲かればいい、から
P96
すでに退院している、と知って
P101
客が来ている、と受付から呼び出しがあり
それから全体的に、読点が多すぎる感がありますので、もう少し減らしたほうが良いと思います。
特にここは減らした方がと目に付いたのが、
P101
「お前は?あの事故、で親父さん、亡くなった、と聞いたよ。残念だったな…。」
これだと、片言で喋っている外国人みたいです。
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