208人が本棚に入れています
本棚に追加
/442ページ
次に文章的におかしいと思ったところです。
8P
くすくす笑うのは、藤堂海翔だ。
誰かが笑っているシーンが書かれていないのに、笑っている人物が誰なのかという解説はおかしいです。
「確かに」という台詞とともに笑ったのなら、海翔はくすくすと笑った。で良いと思います。
P30
ガキたちの面倒、見てやりたくて。
この部分は、心の声ではなく、前の台詞に取り込んだ方が良いのではありませんか?
P31
どうかな?
きらっと光る眼で、和也を見てくる海翔だ。
このページは、前ページからの引き続きで、和也目線の一人称寄り三人称になっているので、どうかな? が和也の心の声のはずなので、直後に和也を見てくる海翔だ。
と、露骨な三人称の地の文にすると、文章がおかしいです。
どうかな?
きらっと光る眼で、海翔が見てくる。で伝わります。
逆に、この、どうかな? が海翔の心の声だとしたら、一人称と三人称の混在になるので、その前で海翔視点というのを読者に分からせる一文が要ります。
P43
けれど、あのからかうような話し方は何なのか?
あの日、和也に言われた通りのセキュリティに変更した。
伊吹と葉住の会話シーンから、突然和也と海翔のシーンに変わっていて、ついていけません。
? で終わると、読者は続きがあると思うので、必ずシーンが切り替わったことを分からせる地の文が必要です。
P55
「ここでよ!」
この意味が分かりません?
P67
周りを見て周りながら
同じ言葉が重複する場合、似た言葉に変えた方が良いです。その前にこの文章の、見て周りは、見回りの意味なので、見て回りが正しいと思います。
P77
樹も小さい頃からの花乃を知っているので、あんな聞き分けのない姿は見たことがないだろうし、二人の兄妹げんかが珍しいことも分かっている。
この文章が、誰の視点なのか分かりません。
樹の視点なら、
樹も小さい頃からの花乃を知っているので、あんなに聞き分けのない姿は見たことがなかったし、二人の兄妹げんかが珍しいことも分かっている。
三人称なら、
樹も小さい頃からの花乃を知っているが、あんなに聞き分けのない姿を見たことはなかったし、二人の兄妹げんかが珍しいことも分かっていた。
P90
それに、1人なら、確実に守る。
それに、1人なら、確実に守れる。
P91
一定人質
こういう言葉があるのかもしれませんが、ここでの表現としてはおかしいような気がします。
P93
パソコン上
これだと、現場にあったパソコンだけになってしまうので、システムとかプログラムとかの方が良いのではと思います。
P94
急に蔓延したのか?そんなに急に出回るものか?
急にが連続で出て来ると読み辛いので、どちらかを「突然に」とか「早急に」とかに変えた方が良いです。
P106
それ以外にも警護もいた。
すでに、蒼の警護が確定しているうえでの、それ以外の警護なので、ここはそれ以外にも警護「が」いた。です。
P107
海翔の信を得られない。
ここ以外にも「信」って出て来るんですけど、間違いではないけど、ここでは「信頼」と書いた方が、一般的なので分かり易いです。
P111
分析も解析も出来ないものだ。
突然ため口になっているので、出来ないものです。の方が良いです。
次ページへ続きます。
最初のコメントを投稿しよう!