Two

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「ここまでしか、この病院の医師でもわからない。心療内科の診察内容の閲覧は出来ない」 「院長のところへ行ってくる」  よく知った院長に掛け合うため、踵を返した俺を 「あはっはっ…待てって」  タケに呼び止められ苛立つ。 「そう言うと思って調べたよ。どうせなんとしてでも暁仁なら調べるだろ。 まっ俺たちに不可能はないから…」 「無駄話はいい。彼女のこと話せ」 「ひでーな。はいはい、わかりましたよ。一般的な呼び名は 対人恐怖症。社交不安症の一種とも言われる」 「人が怖いのか?」 「うん、社会的交流において、自分の外見や動作が他者に対して不適切または不快であるという思考、感情、または確信によって、対人状況についての不安あとは回避行動が特徴かな。症状としては、手足・声の震えや動悸、発汗や赤面、腹部の不快感や息苦しさ…もちろん個人差があるけど、多いのはそんな感じ」 「原因はあるものなのか?」 「彼女の場合は母親みたいだよ。彼女、意識なくても超美人なの隠せないほど美人だろ?母親は彼女に嫉妬したのか…小さい時からずっと酷い言葉を浴びせられて、自分の容姿が周りを不快にしてしまうと強烈に思い込んでしまったのが元々の原因。学校では男子は放っておかないし、それを見た女子には嫌がらせされるし、それも自分の容姿が原因だからと悪化させたんじゃないかな」 「そういえば…半年間いつ見てもマスクしてた」 「あー隠してるんだな、ってか、お前マスク姿しか見てないのに惚れたのか?」 「悪いか?」 「イヤイヤ、全く。長い付き合いだけど初めてピュアな‘暁仁くん’を見ることが出来てうれしいよ~」  
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