Eleven

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 朝だけは暑さがマシかと思うが、日中一度温度が上がるとまだ一日暑い。 今日は迎えに行けなかったが十和は大丈夫かと思いながら、ナイトクラブからの依頼を聞く。  ある大学のイベントサークルから貸し切りの予約が入っているが、調べたところそのサークルが如何わしい。明日は夏休み最後のイベントで、後期授業開始前にメンバーを増やす目的もあるらしいが、彼らには脱法ハーブ使用や乱交の事実が過去にあると昨日わかった、と。ナイトクラブを任せている林野と一樹が頭を下げる。 「確認が不十分で対応が遅れ申し訳ございません」 「明日フルメンバーで監視はしますが、万が一を考え暁仁さんのところから数人サポートお願い致します」  ナイトクラブのスタッフは平均して若いからな。俺のところの強面を数人配置してくれということだ。 「亘、5人ほど出してやれ」 「「ありがとうございます」」 「いや、前もって連絡もらって良かった。何もないといいがな。また連絡頼む」  二人が帰ったのと入れ違いに、他所での仕事から英二郎が帰ってくる。 「あっちー、戻りました。とわちゃん、帰った連絡ありましたか?」
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