流れ星を見つめて

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流れ星を見つめて

「綺麗だね」 「ああ、綺麗な星空だ」 ルナとユリアは手を取り合って、きらきらと輝く星をずっと眺めていました。 「こうして二人っきりでいられるなんて、ウソみたい」 ルナはにっこりと微笑みました。 ルナが言うのにも、無理はありません。 二人が住んでいた国では十年間戦争が続き、二人はお互いの身を守りながら、命からがら生き延び、最近になって、ようやく戦争が終わったのです。 二人が笑い合ってロマンティックなデートをしたり星を眺めたりすることも、決して無かったのです。 だからこそ二人は、お互いの手の温もりや、愛することの喜びを強くかみ締めていました。 「私達、幸せに暮らそうね」  ルナはユリアの腕を強く抱きしめました。 「オレも同じ気持ちだ」 「ユリア……」 ルナは視線をそらし、頬を赤くしました。 二人が幸せであることを、願うかのように二つの流れ星が落ちました。
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