惜別

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惜別

10日目の朝、圭吾が10本の白バラを抱えて坂を上っていくと、見慣れた玄関に老婆がポツリとたったいた。 「お嬢様は……昨日身罷(みまか)られました……」  10本のバラを取り落とし、圭吾は呆然とその場に立ち尽くした。
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