鯉噛み村【短編】【下品】

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 俺たちは図書館に向かった。図書館と言っても村役場の一室で、村の主産業の鯉の本ばっかり大量にある。役場に入った時、村長のエロババアが俺らをにやにや見てたけど無視無視。  とりあえず動物図鑑を開く。鯉って本当に歯があるのか。見た感じなかったぞ。  結論、ある。咽頭歯。牛とかの臼歯みたいに平たい形で、喉の奥というかエラのあたりにある。すりつぶすための凶悪な歯。貝類を砕く。げぇ。これ噛まれたらまじちん○なくなる。最悪なのが先っぽあたりで引っかかって抜けなくなってそのまますり潰されるとか、ゾッとしねぇ。まじホラー、キュンと縮んだ。  ただし少なくとも手前にはない。喉の奥だ。  考えろ俺。ぴったりな相手を探せと昔の偉い人は言っていた。そこになにか突破口があるはずだ。  エラあたりにあると想定すると、口頭からエラまでの距離が俺のチン長を超えれば安全か? 置いてあった定規で図鑑の鯉を図るとしっぽを含めた体長の1/5くらいのところにエラの付け根がある。前になんかのノリで勃起時のチン長を測った時は13センチ半くらいだった。安全マージン2センチとって、いや、喉奥に突っ込むことを考えると鯉の口腔が凹む可能性が、とかええい考えたくないが5センチくらいとったほうがいいよな、そうすると18.5センチに5をかけて92.5センチ以上の体長の鯉ならば安全か。  だが調べると鯉は70センチ以上で巨大魚と呼ばれるらしい。あの神社の鯉は養殖のより一回り大きかった気がするけどどうだったかな。 「タカ、もっかい神社行くぞ」 「えぇ~?」 「俺とお前のちん○の安全のためだ」  ぷかぷかと鯉が沢山泳いでいる。口をぱくぱく開けている。だんだんこの穴が何か狂気的な凶器のように不気味なものに思えてきた。そういえばイタリアの真実の口は腕をいれて嘘をついたら手が噛み切られるんだっけ。ゾッとしねぇ。  持参したメジャーを伸ばして大体の体長を測る。やはり思ったより大きいが、90センチを超えるのは10匹くらいかな。
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