I dreamed …

矢継ぎ早に飛んでいく場面…

曲調がコロコロと変わっていく音楽…

大きなシアターで

迫力ある画面に釘付けになっている僕は

外に出て背伸びしても感動から抜けられない…

突然…爆音と突風が頭の上からやって来て

憧れのダイアナが微笑んで僕に手を伸ばす。

手を取ると水平線の彼方まで広がる海へ…

風の中…息苦しさを我慢しながら進む…

そのうちに僕達の身体は旋回し始めて…

伸ばした手を辿って行くと…

大好きなダイアナは可愛いエリーに変わっていた。

それが可笑しくて僕達はまるで風車のように

凄い勢いで回っている事なんて忘れる位…

山も森も湖も…

全てが虹のサークルで

繋がっているように美しく見えた。

バルコニーからエリーの家に入ると

彼女は優しく僕をもてなしてくれて…

白いソファで美味しいお茶を飲みながら

沢山の話をした。

僕はダイアナのことなんて忘れて

チャーミングなエリーに夢中になった。

時間が来て…帰ると言った僕を見て

エリーは寂しそうな顔をした。

また…必ず必ず…会いに来てと

僕の身体を抱きしめた…

それからしばらく彼女に

会いに行くことは無かった…

季節が流れ…街並みの風景(いろ)が変わる頃…

エリーの噂を聞いた…

あの美しい曲線のラミアに乗った彼女は

星に向かって跳んだと…