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霊蘭国13代女王の誕生
煌びやかな衣装、見るものを圧倒するオーラ、
私は今日、この国で最も尊ばれる存在となる。
頭にのしかかる飾りの重さはこれから私が背負う責任を表しているようで、
歩くたびに自分は本当に女王になるのかと痛感する。
自分が即位するなんて思ってもみなかった。
「鴻鈴華、今日をもってそなたを我が霊蘭国13代女王とする。」
国師様の声に合わせて跪き、深々と礼をする。
「鴻鈴華、謹んでお受けいたします。」
ここから私の美しくも私欲渦巻く物語が始まった。
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