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贈り物は束縛心を満たす
自分がプレゼントした物を身に付けている彼を見ると、嬉しいけど物凄く照れる。
彼は自分の特別な人と、周囲にアピールしているような感じがして。
それが似合ってると、何だか余計に照れる。
あまり直視出来なくて、内心1人でドキドキしている。カッコいいなー似合うなー好きだなーと、さっきから頭の中はその繰り返しだ。バレると恥ずかしいから絶対に口には出さないし、態度にも出さないようにしているが、何と無くバレているような気もする。
結局最後までその気持ちを隠してバイバイした。
かっこよかったなーと思い出してじんわり暖かい気持ちになっていると、電話がかかってきた。
「なあに?どうしたの?」
「お前今日さ、俺の事ずっとカッコいいって思ってただろ?」
「っえ?」
図星過ぎて言葉に詰まる。
「バレてるよ?」
ん?と彼はあたしの返事を待っている。
ニヤニヤしてる顔が目に浮かび、余計に恥ずかしくなって、別に思ってないし?!じゃぁまたね!と通話を切ろうとしたその瞬間、
「そーゆーお前が好きだよ」
と言い残され、勢いのまま通話を切ってしまった。
きっと一生敵わない。
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