香りは私の分身

1/1
前へ
/7ページ
次へ

香りは私の分身

 良いな、嫌いじゃないな、と思う相手には、自分の香りを教えておく。  いつも着けてる香水の香り。  向こうから香りについて何か言ってくれたら、手首の香りを嗅がせて、記憶に残しておいてもらう。  香りの記憶は鮮明だから、同じような香りで自分を思い出してもらえるキッカケになるから。  だから、久し振りに会った貴方に、  「あー…久し振りに懐かしい匂い。やっぱ良い匂いだよね。お前の匂いだなって思うし、落ち着くわ。同じような匂いする人とすれ違うと、思わずいるのかな?って探すもん」  なんて言われたから、やっぱり香りを教えておくことは、相手の記憶にあたしを残すために大切だと思った。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加