不良少女だって恋がしたい！

最強の不良少女だって後悔したりする！

レナもホッとしながら見送っていると、カズキが一言呟く。

「あんまり巻き込むなよ、嘘に」

「な、何の事だか......はは」

未だに取り繕うとしている彼女の言動に、カズキはため息を吐き、学校へと歩みを進めた。

「ほら、行くぞ。　遅刻しちゃうだろ？」

「お、おう！　んじゃあ行くか！」

「その前に服直せよ？　髪もな」

自分の服を見るとかなり乱れており、途端に恥ずかしくなったレナは、耳まで真っ赤にしながら服を直す。
それを暖かい眼でカズキは見守りながら、クスリと笑みを溢した。