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3日後、姉ちゃんからチョコが届いた。
しかも20個入りでかなり高そうだった。
「もしもし、姉ちゃん」
10コールののち、姉ちゃんが出る。
「あ、届いた?」
「うん!めっちゃ美味しかった!サンキュー」
「だってあんた、バレンタインのチョコなんか私以外から貰えないでしょ」
うっ。わかるのか。
「…まあね」
クスクスと笑い声が聞こえる。
「…そういえば、ストーカーはどうなった?」
「相変わらず、時々付けられてる。今度はドアノブに誕生日プレゼントが掛かってたの!」
「またぁ!?…何が入ってた?」
「ホールのベイクドチーズケーキ」
「また食べたの?」
「もちろん。好物だからね」
チョコもチーズケーキ(特にベイクドチーズ)も姉ちゃんの大好物だ。
「もしや、ストーカーは姉ちゃんの好物を知っているのでは」という疑問が浮かんだ。
それだとかなり気持ち悪いな…。
僕が考え事をしている間、沈黙が続いた。
急に姉が「ホワイトデー」と囁く。
「わかってるよ!」
「ならいい。じゃあね」
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