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「いや、だってモナちゃん全然連絡くれないじゃん。忙しいのはわかるけど、いっつも俺から連絡するし、約束も……」
「え、だって、だって、つまらない事でメッセージしやがってって思われたら嫌だし」
「……俺、そんなこと思うと思われてんの?
大したことないメッセージをしあったり、喋ったり、用事はないけど、声が聞きたいとか、会いたいとか、そんなのが……」
楽しいんじゃないか。と、最後はものすごい小声になってしまった。
「いいんですか? 私とは時間が合わないし、邪魔なら申し訳ないなって」
「うん。仕事の休憩中とか終わってから見るし、着信あったら折り返すしさ。モナちゃんは俺がそうしたら嫌じゃない?」
「嬉しいです」
「モナちゃんが俺にされて嬉しいことは、俺もモナちゃんにして欲しいことだと思う」
何でかモナちゃんは真っ赤になってしまった。
「……じゃあ、やっぱり、家に来て欲しいです。全然足りなくて」
『全然足りなくて』の破壊力にかなり動揺してしまったけど
「今度、休みが合ったら、どこか行こうか」
と、約束を取り付けた。今日は我慢。だって、さすがに…‥処……初めてだろう?
「はい」
「俺も、それまで我慢するから、モナちゃんもそうして?」
「はい」
と、触れたままだった手をぎゅっと握り返してきた。
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