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───3ヶ月後
私は高校入学の時にした後悔をしたくなくて同じ大学に来た。ふっちーを追いかけて来た。それって、向こうからしたらどうなのだろう。そう考えるようになっていた。
付き合いが長くなって二人でいることになれてくると、「お前とはいつでも会えるじゃん」って後回しにされることが増えて来た。
いつでも会えてないのに。
ふっちーの最優先はバスケ。その次はバイト。その次はアパートの友達。その次くらいに私。
これはもしかしたら、倦怠期ってやつかもしれない。私から連絡しなければ、どうなるのだろうと試してみたら、連絡は途絶えてしまった。
────
「だからって、何で私の家に来るのよ」
朱里の部屋でぐずぐず言っているとそう言われてしまった。
「だってさ、一人でいるとふっちーのことばっかり考えちゃうんだもん。ふっちーは私のことなんて考えずに好きなことしてるのに」
「紗香も、好きなことしたらいいじゃん」
朱里がこんなに落ちついているのは、ちゃんと工藤に愛されてるからだと思う。
「好きなことったって、ふっちー?」
「ふっ、バカ」
「だってぇ」
「紗香もサークル入ったりとかバイト始めたりしなよ。出遅れてるよ」
「わかってる。わかってるけどさあ」
「わかってる。紗香はふっちーにいつ呼ばれても対応出来るように予定空けときたいんだよね」
「……うん。でも、お金ないし、バイトはしたい」
そうだ。せっかく大学生になったっていうのに、ふっちーと朱里と過ごしていたら高校生の時と変わりがない。私も新しい人間関係を築こう!
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