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驚愕でしかめっ面していた私に
「もちろん、ちゃんとした人もいるからね。大学生。その紗香ちゃんに勧誘してた男子は単純に紗香に一目惚れしただけかもしれないし? けど、そんな下心で惚れた晴れた言ってこれる男がいるってこと。それからそのサークルにはそういう男が多いってこと。知ってるのと知らないのとでは心構えが違うでしょ?」
「ありがとうございます、真希さん。良かった~! バイト始めてて。そんな心構え、聞かなきゃ全然出来てなかったですもん」
「うん、私も良かった」
真希さんは心底ほっとした顔で笑顔を向けてくれた。それから、ふと何か考える素振りをする。
「紗香ちゃん、出会い欲しいなら誰か紹介しようか? もちろん、ちゃんとした男の子」
「あっ! 真希さん、私、彼氏いるんです。高校から付き合ってて、同じ大学の人が」
出会いってそうか、そう思われるかと慌てて説明した。
「そうなんだ。全然彼氏の話しなかったから、いないのかと思ってた。彼と同じサークルに入ったりしないの?」
私はここから、大学に入るまでの経緯とふっちーの格好よさと、どれだけ好きなのかと、今倦怠期ぽいことと、あらいざらい話したのだった。真希さんはそれを驚いたり、照れたり、ムッとしたり感情移入しながら親身に聞いてくれていた。
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