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──……
「……ちゃん、紗香ちゃん、紗香ちゃんてば!」
「あ、はい!」
「どうしたのよ、ぼーっとして」
真希さんにそう言われ「へへ」と笑う。いつの間にか講義が終わっていたらしい。私を見つけて声をかけてくれた。
「さっそくだけど、サークル。説明していい?」
「……はい!」
真希さんがいれば安心だし、今は気が紛れていいかも。
カフェテリアに移動すると、サークルの代表、副代表を紹介され、サークルの概要について説明された。今の代表が1年生の時に作ったサークルで、現在は準公式で、公式になることを目指していること。それにはもう少し実績が必要だと。だけど、業績はまずまずなようだ。
「まず、主な活動は季刊紙の発行」
「……きかんし」
って何だろう。
「春夏秋冬、年に4冊、サークル誌を発行します。それを一人1回携わること。簡単に言うと、お散歩マップを作るの。オススメの場所の紹介。学生だから、お金かからないところか、見つけるの」
参考に去年のを見せてもらったが、る○ぶみたいだ。すごい!
「デートコース発掘できるんだよ。だからカップルで担当する子が多い」
と、真希さんがこっそり言った。
「そう。男女でいくと、それぞれの意見が出るからね。トイレの位置とか、スニーカーで行くかヒールで行くか、食事はどうか。細かいことに気づける。その前の季節に出すから、春のは冬に、冬のは秋に。結構好評なの」
副代表の人が教えてくれた。そうなると、1年生は夏からの参加になる。今からだと私は秋か冬か、来年の春だな。
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