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私のサークルでの役割は冬に決まったので、今はゆるく参加することにした。真希さんに誘われて近くの公園へ行くと、そこに魚住さんもいた。
「魚住さんもここ入ってたんですか!?」
「そう。たぶん来年副代表やるよ」
「ええ! 熱心!」
「就活だからね。ちょっとでもプラスになるように」
「ちゃっかりしてるでしょう? ただの寺院巡りなのに『日本の伝統や文化を学びに』とか、言っちゃうの、この人」
とは言え嬉しそうな真希さんにこちらも顔がゆるむ。魚住さん、アクティブだなあ。
「そうそう、紗香ちゃん。この子たち冬刊を一緒に担当する1年生だよ。室井芽以ちゃんと、太田菜月ちゃん」
と言って紹介されたのは、この前ふっちーと一緒にいた女の子だった。やっぱり、すごく美人。こんな時なのにそう思ってしまった。
「あっ」
その子は私に気づくと
「ねえ、芽以、雅紀くんの彼女だよ!」
と、芽以ちゃんに私のことを紹介してくれた。……ふっちー、菜月ちゃんに私のこと『彼女』だって、ちゃんと言ったんだ。それがわかると、少しだけほっとした。
「え、そうなの!? 私、雅紀くんと同じアパートなんだ。宜しく」
この子が同じアパートか。芽以ちゃんを見てそう思った。
「あ、うん。宜しくね」
芽以ちゃんと菜月ちゃんにつられて、私も笑顔を作った。
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