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そのうち、暇なら集まるくらい仲良くなった。津守は無理はしないし、みんなもサッパリしてるし、いい距離を保てていた。
ただ、大学に入って恋愛観は全く違う人間がいるのだと知った。
津守は、一見爽やかで真面目そうな男だ。なんつーか、他の奴の言葉を借りると“娘の彼氏だと親が喜ぶタイプ”の見た目。が、それに反して、いや、それを利用してめっちゃ遊んで来たらしい。本人はそこまでじゃないって言うけど。今も、彼女を作らずにセフレがいる。
しかも、一人じゃない。
最初聞いた時は意外すぎてびっくりしたけど、今は納得。一定の距離以上入られるのを嫌がるのだ。友達とかその周辺は大事にする。彼女は面倒臭いらしい。常にパーソナルスペースに踏み込まれるのが気に入らない。
だけど、それを納得して関係持てる相手を選んでいるから、利害の一致、誰も傷つけてない。だ、そうだ。色んな価値観があるもんだ。そうじゃない、女を騙すみたいにヤリモクも奴もいて、そう考えると津守は誠実なのかもしれない。
近場で手を出したりは絶対にしないし。ここの住人の女子とその友達には楽しそうにしてる。裏の顔、隠したりしてないし「最低!」とか言われても、清々しいくらいあっけらかんとしてる。それが大人に見えたりもした。
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