vol.2

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────ふっちーの誕生日当日。 ついに私が命かけてるこの日がやってきた。ホットプレート(買った)にスキレット置いて、おしゃれ風ハンバーグ!付け合わせのじゃがいもとニンジン、コーンスープにサラダ。 ケーキも焼いて、頑張ったぁ。喜んでくれるかな? ふっちーが来る前にシャワーしてワンピースに着替えて、メイクもばっちりだ。その気になってくれるかな?なんて、スカートを少し捲ってみる。ネイルもしたし、髪もちょっと巻いた。 朱里にも、どの服を着るか決める段階で変じゃないか聞きに行った。ついでに工藤とはどのくらいの頻度でするのか聞いたら、キレられた。ちぇ、カマトトめ。 とにかく、あとはふっちーが来るのを待つだけ。 インターホンが鳴ると玄関まで出迎えた。 「入って、入って、早く、早く」 「あー、はい」 飲み物を渡される。いいのに、手ぶらで、こんな日まで。 早速、「おめでとう」って言って乾杯した。 「ね、来年はお酒で乾杯しようね。ね?」 「……ああ」 テンション低い。というか、少し間があった。まさか、来年は一緒に過ごせないとか、そんなことないよね……。嫌な想像を払拭するのに明るく過ごした。 「声デカイっての」 そう言われて、ますます温度差を感じ、無理してでも明るく過ごした。 だけど、全然、楽しそうじゃなくて、そうだ、プレゼント、喜んでくれると思う。ケーキを食べる前に渡すことにした。
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